勝間和代『読書進化論:人はウェブで変わるのか。本はウェブに負けたのか』(小学館101新書 2008)を読む。
昨日読んだ『ケータイ小説〜』とは逆に、ビジネス書を読む意義、そして数万部という本を売るためのマーケティング戦略が語られる。出版業界はあくまでコンテンツ勝負といった職人気質的な雰囲気の残る業界である。しかし、著者はウェブの有効活用や出版のタイミング、効率的な宣伝戦略を駆使することで、ウェブに食われない活字文化を守ることができると述べる。
「読書」カテゴリーアーカイブ
『ケータイ小説活字革命論』
伊東寿朗『ケータイ小説活字革命論:新世代へのマーケティング術』(角川SSC新書 2008)を読む。
何やら小難しいタイトルがついているが、『恋空』などのケータイ小説の書籍化を手がけた著者のマーケティング成功談である。しかし、著者はヒット作を「仕掛ける」というよりも、作家自身の書きたい欲求や伝えたい思いを丁寧に「掬いとる」ことが大切だと述べる。
『いま20代女性はなぜ40代男性に惹かれるのか』
大屋洋子『いま20代女性はなぜ40代男性に惹かれるのか』(講談社+α新書 2009)を読む。
電通総研でウェルネス市場担当のプロジェクトマネージャーを務める著者が、ストレスの最前線にいる20代女性と40代男性の恋愛模様を語る。男女同権の草食男子に囲まれる20代女性にとって、バブルを経験し恋愛競争を突っ走ってきた40代肉食男子は魅力を感じる存在である。また、20代女性は自身の生き方で悩み、40代男性は仕事で悩む。そうした悩む者同士がカップルになることもある。
著者は一刀両断に男女を世代別に一つのキャラクターにカテゴライズして、具体的な数値を明示することなく、20代女性はこうこう、30代はこれこれと性格付けしていく。そのため、読者は占いや血液型の本を読んでいるような分かりやすさに包まれてしまう。プレゼンでのウケは良いのだろうが、「本当かいな?」という疑問も感じてしまう。
『中年童貞』
全国童貞連合会長・渡部伸『中年童貞:少子化時代の恋愛格差』(扶桑社新書 2007)を読む。
著者の渡部氏は「全国童貞連合」なるサイトを立ち上げ、真面目な恋愛を通して童貞を失うことを目標としている人物である。著者は、近年の恋愛のあり方が自由市場主義がもたらす格差の拡大のように、一部のモテる男性のみが多くの女性と関係を持ち、一部のモテない男性はますますモテない環境に追い込まれていっていると指摘する。
1970年代以前、雇用と同じく、恋愛や結婚というのも、家族や上司の圧力、お見合いなどにより、一応誰しもが平等に享受するものであった。しかし、現在は恋愛や結婚も「自由化」され、ウィナーテイクオールの論理がまかり通っており、弱者に厳しい社会であると著者は述べる。
興味本位から手に取ってみたが、年収200万円以下の貧困層に童貞が多いという現実を考えると、恋愛は一個人の資質に問題ではなく、社会問題として捉えることが必要になってくる。
『風俗嬢のホンネ』
吉岡優一郎『風俗嬢のホンネ』(彩図社 2009)を読む。
広告代理店を経営し、風俗店検索サイトを運営する著者が、風俗嬢や風俗を経営する女性に、経歴や風俗の仕事について根掘り葉掘り尋ねるインタビュー記事である。
途中きわどい内容もあるが、風俗業界と言えど景気動向や同業との競争から逃れることはできず、その中で創意工夫し生き残るノウハウも述べられており、ビジネス書として読むことができた。
□ インターネットラジオサイト フーゾクリンクラジオ
