読書」カテゴリーアーカイブ

『だからテレビに嫌われる』

堀江貴文・上杉隆『だからテレビに嫌われる』(大和書房 2011)を読む。
昨日、八王子から水道橋までの電車の中で、暇つぶしに字面を追っていった。
テレビ業界から嫌われている著者の二人がテレビの自主規制や電波利権、3.11の時の偏向した報道などについて、自由に語り合う対談集である。
タクシー無線に纏わる利権の話や、原子力発電の「偉大さ」を演出するための計画停電、日テレの社風など、テレビニュースでは出てこない裏話が興味深かった。

『大日本帝国の時代』

由井正臣『大日本帝国の時代』(岩波ジュニア新書 2000)を読む。
大学の試験に備えて、慌ててページを繰った。1890年(明治23年)の「大日本帝国憲法」の発布を受けて第1回帝国議会が開かれた年から、アジア太平洋戦争の戦後処理としてのサンフランシスコ平和条約が発効した1952年までの、60年数間の政治と戦争の関わりについて説明されている。
人物名や地名が延々と続き、読み物としてはあまり面白くなかったが、試験前日の日本史用語の暗記しては少し役立った。

『それでも危ない大学』

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野木裕子・清丸恵三郎・山内太地・山崎徹『それでも危ない大学:仁義なき生き残りサバイバル』(洋泉社MOOK 2013)を読む。
所謂ボーダーフリーなFランクの学生を揶揄するような内容ではなく、学生を集めるための安易な看護学部増設や、学業や就職に意識が低い学生をあの手この手で立派に卒業させようとする大学側の改革手腕などが紹介される。また、グローバル人材の育成に向けた課題や、高学歴ワーキングプアの実態も、背景を含めて丁寧に説明されている。

大学案内にありがちな「要注意なフレーズ」のまとめが面白かった。「多彩な資格が取れる!」「少人数教育」「本学だけの特徴」「面倒見の良い大学」「充実した奨学金」「充実した設備」などの宣伝文句に気をつけろという。「確かに、あの◯◯大学がそうだった」と頷いてしまう。

『メモ人間の成功術』

下関マグロ『メモ人間の成功術:たった10秒で人と差がつく』(幻冬社文庫 2008)を読む。
またしてもビジネスノウハウ本である。
この手の本にありがちな、成功者が自身の時間管理術や手帳術、交渉術、目的に向かっての生活習慣などの成功の秘訣を語るといった「上から目線」の内容ではない。筆者は名刺やレシートの裏でも、カレンダーの余白でも、ケータイの撮影機能でも、音声メモ機能でも、どんなツールを使ってでも頭にふと思い浮かぶアイデアを残していくことが、作品制作でもビジネスでも大切だと述べる。
最後に筆者は次のように述べる。

 メモすることは重要だが、それ以上に重要なのは「続けること」である。ケータイ、パソコン、手帳など形式はなんでもいいからメモを続けてみよう。続けていけば、きっと自分自身が見えてくるはずだ

 □ 下関マグロの日記 □

『残り97%の脳の使い方』

苫米地英人『残り97%の脳の使い方:人生を思い通りにする!「脳と心」を洗う2つの方法』(フォレスト出版 2008)を読む。
年の初めということもあり、懲りもせずに、また「自己啓発」本に手を出してみた。
認知心理学の立場から、他者を動かす方法と、自分を上手くコントロールする2つの方法がまとめられている。
専門用語を使ってはいるが、大変読みやすい文章であった。高い目標を無理して意識するのではなく、現実の思考の枠組みそのものを少しずつ変えていくことで、目標ラインにあった考え方や身体感覚を手にいれることができ、努力をすることなく自分を変えられるという内容である。特に成功体験や失敗からの復帰体験を思い返すことで、自己評価が高まり、その自己評価に見合った思考に慣れ、それまで見えてこなかった盲点が発見でき、目標を達成する道筋と自信が得られるのである。そのために手帳の有効な活用も指南している。
著者の主催するクラスやセミナーの告知も入るが、読後感は良かった。著者の経歴やホームページを見ると、こんな人間が世の中にいるのだなあと感心してしまう。丁寧なことに、あとがきの中でもう一度分かりやすく自説をまとめている。

 本プログラムのエッセンスは極めて単純です。我々は、自分の過去の情動体験などの経験、そして両親や先生や人からいわれたことが信念をつくり、それが自己イメージをつくり、自分自身の能力の評価であるエフィカシーのレベルを決定しています。そしてそのレベルの空間がコンフォートゾーン(安心して能力を発揮できる現状の場)となっています。
これにより、過去の信念に即したことしか認識することはできません。これをスコトーマ(盲点)といいます。コンフォートゾーンを外れるとホメオタシス(恒常性維持機能)の力ですぐに元に戻ろうとします。その戻り方は極めて創造的で、まさに創造的無意識と呼べるものです。
これに対して、これまでのコンフォートゾーンの外側にゴールを設定し、そのゴールに見合ったレベルのエフィカシーをコンフォートゾーンにできるならば、スコトーマが外れ、ホメオタシスで自動的に、また極めて創造的にゴールを自然に達成することができるということです。
新たなコンフォートゾーンの中にいるのですから、ゴールを達成する過程は楽しくてしょうがないし、極めて生産性が高くなります。
また、やりたいことだけをやっているという感覚になります。もちろん他人からは、すごく熱心に努力しているように見えるかもしれませんが、本人には、ゲームに熱中する子供のように、楽しいからどんどんやってしまう、その結果ゴールを達成してしまう。ただそれだけです。
そして、このために重要なことは、ゴールに合わせたエフィカシーレベルのコンフォートゾーンをいかにリアルに感じるかです。(中略)ゴールに合わせたエフィカシーのコンフォートゾーンの世界が、現実の世界よりもリアルになれば、それが現実になるのです。私たちの脳はそういうものなのです。というよりは、私たちの脳内情報処理が生み出しているこの世界はそういうところなのです。
(中略)やりたいことだけを楽しんでやっている。これがまさに今コンフォートゾーンの中にいる証拠であり、ゴールをしっかりと見つめているならば、確実にそのゴールは達成されるのです。

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□ 苫米地英人公式サイト □