『それでも危ない大学』

abunaidaigaku

野木裕子・清丸恵三郎・山内太地・山崎徹『それでも危ない大学:仁義なき生き残りサバイバル』(洋泉社MOOK 2013)を読む。
所謂ボーダーフリーなFランクの学生を揶揄するような内容ではなく、学生を集めるための安易な看護学部増設や、学業や就職に意識が低い学生をあの手この手で立派に卒業させようとする大学側の改革手腕などが紹介される。また、グローバル人材の育成に向けた課題や、高学歴ワーキングプアの実態も、背景を含めて丁寧に説明されている。

大学案内にありがちな「要注意なフレーズ」のまとめが面白かった。「多彩な資格が取れる!」「少人数教育」「本学だけの特徴」「面倒見の良い大学」「充実した奨学金」「充実した設備」などの宣伝文句に気をつけろという。「確かに、あの◯◯大学がそうだった」と頷いてしまう。

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