本日の東京新聞朝刊に、昨年大規模な土石流が発生した静岡県熱海市伊豆山の現在の様子が紹介されていた。
地理の先生っぽく解説を加えてみたい。日本は環太平洋造山帯の狭まる境界の付近にある、4枚のプレートが折り重なった弧状列島である。伊豆半島を構成する島々は元々日本から数百キロはなれた沖合いにあったが、フィリピン海プレートに乗って北上し、60万年くらい前に現在の神奈川県と静岡県の県境と繋がったと
島村英紀『地球がわかる50話』(岩波ジュニア新書 1994)を読む。
北海道大学理学部教授で、「海底地震観測施設」の施設長を務めていた著者が、地球の形に始まり、プレート、マントル、コア、地球誕生の歴史まで、空間的にも時間的にもスケールの大きい話を分かりやすく語っている。
しかし、最新の研究に携わる著者だからこそ、プレートが動く原因もマントルが対流する仕組みも、地軸がズレている理屈も、実は何も分かっていないという事実を素直に語る。
興味を引いたところを羅列してみたい。
天満美智子、エリック・ベレント『やさしい英字新聞入門』(岩波ジュニア新書 1996)を手に取ってみた。
冒頭著者は次のように述べる。果たして出版当時の1990年代後半に、英字新聞を広げることで他者の視線を感じるほど日本は遅れていたであろうか。時代錯誤も甚だしい。
通勤カバンの中にいつも英字新聞が入っています。けれども、電車の中でそれをひろげて読む勇気はまだないのです。私の性格、いや、周囲に気づかいをさせるこの国のせいだと思います。そのうえ、日本はまだまだ英語アレルギーの国なのです。
米川千嘉子『四季の言葉100話』(岩波ジュニア新書 1994)をパラパラと読む。
著者は、早稲田大学大学院教育学研究科・国語教育専攻の前身である国語国文学専攻科出身の歌人である。そのため主に和歌で読み込まれてきた日本の四季の移ろいがまとめられている。ほとんど興味もなく読み流した。