投稿者「heavysnow」のアーカイブ

「北朝鮮が4発 短距離弾道弾」

本日の東京新聞朝刊に北朝鮮が米韓空軍の大規模訓練に抗議のミサイルを発射したとの記事が掲載されていた。北朝鮮はミサイル発射の威嚇を繰り返すだけで、とても戦争を遂行できるだけの経済力はない。過剰な反応は不要である。また、米国サイドも北朝鮮への攻撃を続けているが、アフガニスタンの悲劇を繰り返すのか。金正恩政権をぶっ潰すのは構わないが、残された2000万人あまりの北朝鮮国民を誰が守るのか。タリバン政権の復活の二の舞を踏むだけである。

ネットで調べたところ、北朝鮮は安定陸塊に属し、莫大な量のレアアースが眠っているとの調査もあるようだ。

いずれにせよ、北朝鮮国内で基本的な人権や民主主義制度が生まれ、健全な野党、市民運動が育つことこそが遠回りなようで一番大切なプロセスである。日本がなすべきは軍事力の増強ではなく、草の根の市民交流や農業・教育・インフラ分野での支援である。

『星座12ヶ月』

冨田弘一郎『星座12ヶ月』(岩波ジュニア新書 1980)を手に取ってみた。
ギリシャ神話と科学的な話が同じ章の中で混在するので、とにかく読みにくい本だった。
パラパラ読みすらできず、途中で放棄。

「米、ウクライナへ580億円追加」「イラン ロシアへ無人機供与認める」

本日の東京新聞朝刊に、米国バイデン政権が軍事条約を結んでもいないウクライナへ580億円分の軍事支援を実施すると発表したとの記事が掲載されていた。一方で、国連安全保障理事会決議で核兵器開発や技術移転禁止の制裁下にあるイランがロシアに対し無人爆撃機の供与を行なっているとの報道もあった。

国家間の戦争といえど、武器を購入しないことには自国を守れないし他国に攻め入ることもできない。一方、武器製造業者からすれば戦争こそ最大のビジネスである。実際にバカスカ使ってもらわないことには利潤は生まれない。A国がB国へ軍事支援といっても、実際はミサイルや戦車を製造・整備している企業の口座にお金が振り込まれるだけである。

資本主義においては経済的自由権が認められており、国家は私人・私企業の自由な経済活動に介入ができない。だとするならば、国家が理性を持ち、「武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する」姿勢が大切である。

「羽田新ルート 反発さらに」

本日の東京新聞朝刊に、羽田空港に到着する着陸機が品川区内の住宅のすぐ上を通過する低空ルートを巡る問題が報じられていた。

東京五輪の直前2020年3月に運用が始まり、2年あまり近隣住民の住環境が極めて悪化しているという。では、そもそもどうしてこのような窮屈なルートをとらざるを得ないのであろうか。それは「横田空域」のせいである。

東京都福生市と埼玉県入間市にまたがる米軍横田基地は、在日米軍司令官および第5空軍司令部が所在する極東における米軍の主要基地となっている。そのため、太平洋だけでなく日本海へも出やすくするため、日本の領空上にも関わらず、1都8県にまたがる空域が米軍に占領されている。

新聞記事の下に載せた立体図を見れば、よりイメージ掴みやすいと思う。最近北朝鮮のミサイルがテレビや新聞を賑わすが、日本の領空内で我が物顔に訓練するオスプレイなどの米軍機の事故の方がはるかに怖い。また、横田空域が設定されているために、日本の航空機も無駄に遠回りを強いられ、記事にあるような危険なルートを飛ばざるを得ない。

ずいぶん昔の話になるが、1999年に石原元都知事は就任時、「横田基地返還」を公約に掲げていた。結局は実現しなかったのだが、独立国の日本の領土領空が米軍に侵略されているという実態は広く報じられた。私も声を大きくして、「日本の空を早く返せ」と言いたい。

 

『はじめての和楽器

石川憲弘編著『はじめての和楽器』(岩波ジュニア新書 2003)を読む。
箏演奏家の著者に加えて、尺八、三味線、打楽器などの演奏家がそれぞれ和楽器との出会いや特徴、音の出し方の簡単などを紹介する。

琴と箏は元々別物だということを初めて知った。「琴」はスチールギターのように、一本の絃で多くの高温を出すことのできる楽器である。一方、「箏」は基本的に一絃一音なので、十三絃や二十絃などの種類が存在する。

尺八は昔の日本の長さの単位で「一尺八寸」だったので、真ん中の二文字をとって「尺八」となった説が有力である。

和太鼓演奏の基本姿勢に関する説明が興味深かった。そのまま空手や拳法の構えと全く同じである。重心や呼吸、八方目なども網羅されている。すごい発見だった。

  1. 軽くあごを引き、背筋をまっすぐ伸ばします。操り人形のように、頭のてっぺん(つむじ)が、糸で上に引っ張られるような感じで立ってください。
  2. 腹や肩の力みがないよう、頭の上のほうを意識しながら、軽く全身の力を抜きます。ただし、これは次の動作へすばやく移るための態勢ですので、ダラッとしてはいけません。意識は「シャープ」、身体は「リラックス」。
  3. 重心はおへその下(丹田)に置くようなつもりで、ゆったりと腹式呼吸をします。
  4. 目線は、前方正面の一点を見すえます。目は動かしません。黒目の動きや方向は、2,000人くらい入る大きなホールでも、観客席からはっきりわかり、目立つものです。