投稿者「heavysnow」のアーカイブ

「地熱発電開発担う人材の育成拠点に」

本日の東京新聞朝刊に、「業務スーパー」を全国に展開する神戸物産の創業者が私財を投じて、北海道に掘削技術専門学校を開校したとの記事が掲載されていた。大変素晴らしい事業である。日本は4枚のプレートがぶつかり合う、世界でも珍しい変動帯に位置する。そのためプレートが動く限り、地下の熱エネルギーは無限に供給される。いずれ日本は地熱エネルギーに舵を切らざるを得ない時代がやってくる。こうした掘削技術の継承した若者は次世代のパイオニアになっていく。

ホームページを見ると、1年目ながら専門学校としての体をなしており、道外の高校生がオープンキャンパスに参加すると、18,000円の交通費補助まである。日本の再生可能エネルギーの主役は太陽光や風力ではなく、地熱や小水力、波力、バイオマスである。機会があれば生徒に紹介したい。

都心の紅葉狩り

新宿駅を出発点に、都心の紅葉狩りへ出かけた。新宿御苑から神宮外苑、青山、乃木坂、東京ミッドタウンまで逍遥した。下は新宿御苑の写真。学生時代は新宿御苑の脇が通学路だったので、分かっていたつもりだったが、いざ中へ入ってみると別世界が広がっており、東京の懐の深さを感じた。

同じく、新宿駅方面の入り口からはかなり奥まった、神宮外苑近くにある。

たまたま国立競技場をぶらぶらと歩いていたら、神宮球場で東京ヤクルトスワローズのファン感謝デーに遭遇。この後、神宮外苑の銀杏並木近くの喫茶店で休憩。

神宮外苑から青山のホンダのショールームに立ち寄って、乃木希典の旧邸と乃木神社に赴く。おそらくは日本で1番新しい神を祀っているのに、なぜか荘厳な佇まいであった。展示コーナーはかなり右寄りな色付けがなされていた。神に右も左もないのにね。その後、東京ミッドタウンでスケートを体験。

『デジタルエレクトロニクスの秘法』

山田勲『デジタルエレクトロニクスの秘法』(岩波ジュニア新書 1990)を読む。
CDのデジタル音源の仕組みに始まり、DRAM、テレビのブラウン管の仕組み、パソコンとマイコンの違いなどが分かりやすく説明されている。DATやMO、ファジー理論など、懐かしい単語も登場した。

昔中国人が考えた、非常に大きな数の単位があります。みなさんも、億、兆、京、くらいは知っているかと思いますが、その上がまだあります。垓、𥝱、穣、溝、澗、正、載、極と続いてその上はいきなり三文字の恒河沙という単位。これはインドのガンジス川の砂粒の数、という意味だそうです。

『末期ガンになったIT社長からの手紙』

藤田憲一『末期ガンになったIT社長からの手紙』(幻冬舎 2006)をパラパラと読む。
タイトルそのままで、末期の胃がんが再発し、余命3ヶ月と宣告された著者が、自身の仕事や結婚の問題を赤裸々に語る。「夜明け前が一番暗い」の言葉を信じて、入院中も仕事をこなし、5年ぶりの休みを貰ったと趣味に満喫する姿は、同じ病に苦しむ患者に希望を与えるものであろう。
2006年6月に刊行された本だが、同年10月に永眠されている。展開を無視して書き連ねた内容でかなり読みにくいが、その分だけ著者の切迫した状況が伝わってくる。

抗ガン剤は基本的にガンを殺す薬ではありません。ガンと通常の細胞を薬は判別できないからです。ガンは通常の細胞より早く分裂して増殖します。ですので、抗ガン剤は分裂の早い細胞を殺すのです。したがって、抗ガン剤はガン細胞以外の分裂の早い白血球や毛髪などの正常な細胞も殺します。白血球を殺すことにより免疫力を下げることになり、感染症などで死んだりという副作用が起きます。

『クルマ・20世紀のトップランナー』

星野芳郎『クルマ・20世紀のトップランナー』(岩波ジュニア新書 1987)をパラパラと読む。
1894年にパリ郊外で行われた125kmを走る自動車レースには、ガソリン自動車が14台、蒸気自動車が6台、電気自動車が4台出場している。当時から鉛蓄電池を搭載した電気自動車がかなり走っていたという事実に驚いた。

また、イギリスの競馬には国王陛下、女王陛下が参列する。それは中世では馬が戦争の勝敗を決めたことに由来する。日本だと競馬はしばしば品位の低いもののように受け取られるが、ヨーロッパではきわめて品位の高いものとなっている。

非常に急なカーブのことをヘアピンカーブというが、それは女性が髪に挿すピンの頭のところの曲がり具合が非常にきついことに由来する。

最後の章で、著者は車がリビングルームであり、個人がくつろぐ空間となっていることを認めつつも、車が居住地内部に入ってこられないようにした上で、徒歩圏内で日常の用が済むようなコンパクトシティのあり方も提案している。