投稿者「heavysnow」のアーカイブ

「豪 30年代に原潜配備」

本日の東京新聞朝刊に、オーストラリアが米英両国から原子力潜水艦を導入するとの記事が掲載されていた。

原子力潜水艦は原子炉の動作には酸素を必要としないため、数ヶ月間連続の潜航が可能である。 また海水を蒸発して真水を作ったり、水を電気分解して酸素を作ることもできるため、通常のディーゼル型潜水艦に比べ極めて任務遂行能力が高いことで知られている。

記事にある通り、背景には米英豪で連携して中国包囲網を形成することにある。沖縄の基地問題や台湾への米国の関与、米国とフィリピンの軍事協力などのニュースを地図に重ね合わせていくと、極めて多層的にに東アジア、東南アジア、ベンガル湾における中国包囲網が形成されていることが理解できる。

『絶景ビジュアル図鑑』

神奈川県立生命の星・地球博物館監修『絶景ビジュアル図鑑:理科が楽しくなる大自然の不思議』(学研プラス 2018)を読む。
火山やサンゴ礁、宇宙など、大判の図鑑で紹介されている。やはり大判の本は迫力が違うと改めて思った。

「シン・太陽光発電」

本日の東京新聞朝刊に、桐蔭横浜大学の宮坂力教授が開発したフィルムのように薄くて様々な場所に設置できるペロブスカイト太陽電池が取り上げられていた。こうした発明が日本の技術者によって進められていることを誇りに思う。

Wikipediaに拠ると、ペロブスカイト型太陽電池は軽量で柔軟性があるため、これまで太陽光発電に欠かせなかった広い敷地の確保以外にオフィスビルの壁や曲面など、これまで設置が難しかったところにも使用できる。また、宇宙空間では太陽光発電が唯一無二の日照中の実用的なエネルギー源であり、ほぼ全ての宇宙機に太陽電池が搭載されているが、ペロブスカイト型は太陽電池の最大の劣化要因である放射線に対し極めて高い耐性を有しているとのこと。

ペロブスカイト型は印刷技術を使うため従来の太陽電池の半額で製造でき、安く設置場所を選ばないため、普及すれば世界の再生可能エネルギーの割合が高まると期待を集めている。経済産業省はペロブスカイト型を次世代太陽電池の本命と位置付けており、500億円近い支援予算を計上している。

『ゆめいくみはっぴぃ』

さだまさし『ゆめいくみはっぴぃ:夢行見発飛』の第2巻を読む。
バラエティに富んだ内容で、詩と対談と外国の歌手に関する評論の3つが収録されている。対談も小説家の森敦、バイオリニストの佐藤陽子、漫画家のちばてつや、落語家の林家彦六など多彩な顔ぶれである。

さだまさしさんはバイオリンを諦め、大学も中退し、バイト生活に明け暮れながら曲を作ってきた経歴の持ち主である。対談においても相手の話を引き出し、繋げていく話術に、読者もついつい引き込まれていく。

「イラン・サウジ外交正常化」

本日の東京新聞朝刊に、人口8,600万人を抱える大国イランと原油生産量世界第3位(2022)のサウジアラビアの両国が、中国の仲介によって外交を正常化させるとの報道があった。

米国はイランとの交渉チャンネルがなく、ロシアもウクライナ侵攻に係っきりなので、中国の仲介は時宜を得たものである。イラン、サウジアラビアの両国とも中国が進める一帯一路経済圏構想に名を連ねており、習近平が主導したアジアインフラ投資銀行の署名国ともなっている。中国との三角関係が大きく影響したとも考えられる。

記事にもあるがイエメンの内戦やホルムズ海峡の緊張などが解消される期待もあり、