投稿者「heavysnow」のアーカイブ

「過疎化進む足尾 観光に活路」

本日の東京新聞夕刊に授業中に紹介する予定の足尾町の過疎化に関する記事が掲載されていた。
ちょうど授業でも紹介するところだったので、興味深く読んだ。

大正時代には38,000人が暮らしていた町だが、現在では1500人余りに過ぎない。富岡製糸場や北九州の明治期の工場が世界遺産となって観光客を集めているのに肖(あやか)ってか、大正時代の産業遺産を観光の目玉にしようと、日光市が先導して再開発を進めている。

足尾銅山の坑道跡も公開されており、トロッコ列車や温泉などもあり、十分に観光地としての可能性を感じる場所である。北九州の世界遺産登録でも話題になったが、産業遺産は負の側面も併せて紹介したい。田中正造に代表される足尾銅山鉱毒事件や川俣事件なども含め、日本の行き過ぎた産業革命で苦しんだ農民にも焦点をあてた遺産登録を期待したい。

自転車整備失敗

ミヤタ自転車のマウンテンバイクリッジランナーを中古で購入して整備しようとしたが、ガタガタだったBBの整備途中でがバキッと割れてしまった。シフトグリップも購入し、Vブレーキも交換・調整をした後だったが、BBが壊れてしまっては素人では修復不能だと判断した。

『中国・台湾・香港』

中嶋嶺雄『中国・台湾・香港』(PHP新書 1999)を読む。
教材研究のため、久しぶりに新書にじっくりと向き合った。著者は台湾の元総統の李登輝と親交が深いため、台湾や香港の民主化や経済成長を支持し、中国の独裁、共産主義に批判的である。著者のスタンスがはっきりしているので、中国の戦後史が多かったが、読みやすかった。

中国現代史は毛沢東、蒋介石、江沢民の3人を中心に見ていくと分かりやすい。ざっくり色付けすると、毛沢東と続く華国鋒は左寄りで共産主義を確立した。蒋介石は右派で経済を中心に回した。江沢民は天安門事件で失脚した趙紫陽の後を受けて就任したゴリゴリの左派である。その後の胡錦濤は経済を中心に活躍した。習近平は経済と軍事の両面のトップとして就任している。

『空の画廊』

伊集院静『空の画廊』(集英社 1996)を1行だけ読む。
作家の名前に魅かれて手に取ってみたが、全く読む気のないファンタジー短編小説だった。伊集院さんが作家としてデビューする前、雑誌「オリーブ」に連載された短編で、夏目漱石の『夢十夜』の劣化版のような内容であった。

時期的には夏目雅子さんと結婚する前であり、1978年に放映されたドラマ『西遊記』の三蔵法師役の彼女を彷彿とさせるような作品もあったが、読むまでは至らなかった。