『空の画廊』

伊集院静『空の画廊』(集英社 1996)を1行だけ読む。
作家の名前に魅かれて手に取ってみたが、全く読む気のないファンタジー短編小説だった。伊集院さんが作家としてデビューする前、雑誌「オリーブ」に連載された短編で、夏目漱石の『夢十夜』の劣化版のような内容であった。

時期的には夏目雅子さんと結婚する前であり、1978年に放映されたドラマ『西遊記』の三蔵法師役の彼女を彷彿とさせるような作品もあったが、読むまでは至らなかった。