室井滋『すっぴん魂』(文芸春秋 1997)を読む。
ちょうど「電波少年」で猿岩石に会いに行った頃の日常を綴ったものだ。内容はほとんど印象に残らなかった。
『すっぴん魂』
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室井滋『すっぴん魂』(文芸春秋 1997)を読む。
ちょうど「電波少年」で猿岩石に会いに行った頃の日常を綴ったものだ。内容はほとんど印象に残らなかった。
宮城谷昌光『長城のかげ』(文春文庫 1999)を読む。
秦の滅亡から前漢の頃までのエピソードを集めた作品だ。私は四面楚歌のあたりのエピソードを期待していたのだが、作者はむしろ少しマイナーな人物に焦点を当てていくことで、歴史の動きを民衆レベルから掘り起こそうとしている。
山形孝夫『聖書物語』(岩波ジュニア新書 1982)を読む。
改めて神話なるものが民族意識を形成していく大きな力になっていることを知った。高校時代に読んだ時は、インディジョーンズの映画のような発見が出来るだろうかという期待を裏切られ、つまらない物語にがっかりした記憶がある。しかしその内容の巧拙に関わらず、神のルーツに繋がる民族の物語が存在するという事実の政治的な大きさは計り知れない。
宮城谷昌光『史記の風景』(新潮文庫1997)を読む。
古代中国史の雑学がつまっている。教科書の副読本的な雰囲気があり、漢文や世界史で史記を学ぶ高校生にオススメしたい本であった。
信太謙三『北京特派員』(平凡社新書 1999)を読む。
開放されたとはいえ、未だに国家の恣意的な規制の多い中国において、報道機関に勤める者の悲哀とやりがいをとくとくと述べる。戦後の日本政府と中国政府の関係は30年前の日中友好条約から始まったが、野坂参三や徳田球一などの日本共産党「所感派」と中国共産党の表立っていない関係はそれから20年も前に遡るのだ。今後日中を取り巻く国際関係が変遷していくにつれて、そうした日中の水面下の歴史が明かになっていくのだろう。