信太謙三『北京特派員』(平凡社新書 1999)を読む。
開放されたとはいえ、未だに国家の恣意的な規制の多い中国において、報道機関に勤める者の悲哀とやりがいをとくとくと述べる。戦後の日本政府と中国政府の関係は30年前の日中友好条約から始まったが、野坂参三や徳田球一などの日本共産党「所感派」と中国共産党の表立っていない関係はそれから20年も前に遡るのだ。今後日中を取り巻く国際関係が変遷していくにつれて、そうした日中の水面下の歴史が明かになっていくのだろう。
『北京特派員』
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