投稿者「heavysnow」のアーカイブ

『地球温暖化を防ごう』

佐島群巳監修『地球温暖化を防ごう:地球環境と私たちの生活』(ほるぷ出版 1998)を読む。
小学校の図書室にありがちな大判の学習本である。表紙に「文部省環境教育指導資料準拠」とある通り、授業の参考図書として刊行されたのであろう。

地球温暖化のメカニズムや弊害などを説明した上で、最後は小学生でもできる温暖化を防ぐ8ヶ条が紹介されている。小学生向けの本なので仕方ないが、地球規模の話とちょっとした生活習慣の改善の落差に戸惑ってしまう。

  1. エネルギーのむだをふせごう
  2. 自動車より鉄道を利用しよう
  3. 歩くことで地球にやさしく
  4. フロンガス商品を使わない
  5. 身近に植物を植えよう
  6. リサイクルでむだを減らそう
  7. エコマーク商品を選ぼう
  8. 食べ残さないようにしよう

「ハマス、ロケット弾3000発超」

本日の東京新聞朝刊に、イスラエルのガザ地区から大量のミサイルが発射され、イスラエル側もガザ地区を報復空爆したとの記事が掲載されていた。ちょうど、地理総合でエルサレムを巡る歴史について触れたところなので、関心を持って読んだ。

月並みな表現だが、暴力からは何も生まれない。対話からしか解決には至らないのだが、アメリカでも仲介役を果たし得ない。イスラエル政府の硬直化した態度が主要因なのだが、ハマスに武器供与しても解決にはならない。

『神戸発、尾道まで行ってきます』

森下尊久『神戸発、尾道まで行ってきます』(文芸社 2001)をパラパラと読む。
職場が異動となり、神戸の自宅から広島の尾道まで、新幹線通勤を始めることになった顛末が紹介されている。自費出版であるが、テレビドラマ化までされたヒット作となっている。土地勘のない関西〜中国地方の駅名や地名が多く、親近感が持てなかったが、文章にリズムがあった。

「イラン女性 抵抗の象徴」

本日の東京新聞夕刊に、イランの女性人権活動家のモハンマディさんがノーベル平和賞を受賞した記事が掲載されていた。イラン政府がイスラム教の教義を利用して人権侵害や表現の自由を奪っているというノーベル賞委員会の見解と、ノーベル平和賞の政治利用であり、欧米によるイスラム教への冒涜だとするイラン政府の批判が渦巻く受賞となっているようだ。

『生と死をみすえて』

吉武輝子『生と死をみすえて:娘あずさへの手紙』(岩波書店 1996)を読む。
娘のあずささんとは、東京新聞で長年コラムを担当されている宮古あずささんである。
著者の吉武さんは、評論家樋口恵子とともに「土井たか子を支える会」を結成し、女性の地位の確立を目指した社会運動家でもある。その彼女がこれまで自分が取り組んできた、考えてきた問題について、娘に手紙の形で伝えるという構成となっている。読みやすい文章であった。