『江戸取流「学力革命」』

 高橋鍵彌『江戸取流「学力革命」』(サンマーク出版 2003)を読む。
 茨城の取手にある江戸川学園取手中学・高等学校の校長による「道徳教育」や「IT教育」などオリジナルな教育実践例が分かりやすく述べられている。特に学力向上の要点を「集中力」「聞く力」と割り切って、校長による生徒全員に向けた講話の内容を一字一句漏らさないようにノートに速記させ、感想を付して3日後の朝までに提出させるという「道徳」の授業は興味深い。しかし現場で働く教員の負担は大きいようで、労務管理の厳しさを想像させる。

『ハウルの動く城』

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宮崎駿監督『ハウルの動く城』(2004 東宝)を観に行った。
魔法使いが活躍する一流のファンタジーである。話の展開が早く、物語世界の全体がぼやけているので、大人が観るに「すっきりしない」作品だという印象は免れないだろう。しかし、『千と千尋〜』を彷彿させる明るい基調の作品で、子どもには人気を博す作品となるかもしれない。

『夢よ、今日学べ』

佐藤栄太郎『夢よ、今日学べ:21世紀を創造する教育への挑戦 栄東プロジェクト』(佐藤栄学園ライブラリー 2004)を読む。
具体的な教育論はあまりなく、「イモは育つが私学は育たない」と言われた埼玉県で「西の灘、東の開成」を超える進学校を作ろうという熱い思いが綴られている。地方の中規模程度の企業の社長の脚色たっぷりの半生記といった趣だ。

『オールドボーイ』

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パク・チャヌク監督『オールドボーイ』(2004 韓国)を観に行った。
15年間監禁された男の物語という宣伝だったので、トラウマに悩みながら監禁した者と対決する単純な話かと思っていたが、次から次へと男が監禁されるに至った謎が明らかになっていき、犯人が絞り込まれていく推理ドラマのような作品だった。