『哀しい予感』

吉本ばなな『哀しい予感』(1988 角川書店)を読む。
淡々と家族の信頼の絆を描いた作品である。展開もスムーズでハッピーエンドで終わるので読後感は良いが、こってりとした作品が好きな私にとっては少し清潔感があり過ぎるというのが感想だ。何かしら老境の父吉本隆明の先を進んでしまっているような落ち着きが、作品のかしこに感じられる。

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