『採用の超プロが教えるできる人できない人』

 安田佳生『採用の超プロが教えるできる人できない人』(サンマーク出版 2003)を読む。
 採用コンサルティングを手がける著者が、業種を問わず、どの企業にも通用する仕事ができる人間とできない人間を採用段階で見抜くポイントを示す。実際に一番に採用したい人材が仕事が出来る転職組だが、そうした人物はなかなか労働市場に出て来ないので、仕事が出来そうな新卒を採れという指摘が印象深い。

 一芸に秀でると言えるようなレベルの人は、(目標を実現するためにその他の全てを犠牲にする)葛藤を乗り越えてきた人たちである。何よりも、「それになりたい」という気持ちを優先させてきた人たちである。多くの代償と引き換えに、またそこまでして自分がそれに打ち込む理由を考えつづけた果てに、「自分は何のためにいきているのか」という人生哲学が見えてきたとしても不思議ではない。
 モチベーションとは、人生の目標バーの高さのことであり、他人の力では変えることができない。自分の人生目標を人に高めてもらうことはできないのだ。どのくらい仕事ができるようになりたいか、どのようになりたいかというのは、結局は自分がどう生きたいかということである。

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