「ウイグル産品 禁輸法案可決」

本日の東京新聞朝刊から。
午後は近隣の中学校で、5分程度授業を行った。当日の朝刊記事を使って、地理教員が北京オリンピックの外交ボイコットの背景を説明するという、半分自分が楽しみながらの授業となった。

みなさんは中学校2年生、今日本地理を勉強していますよね。では社会の授業の復習をします。太平洋側と内陸側のどちらが降水量が多いでしょうか。静岡県の年間平均降水量は2400mm、埼玉は1300mmくらい、内陸の長野県松本市は1100mmくらいです。かなり差がありますね。
内陸の長野県や山梨県では、乾燥に強い葡萄が有名ですね。

高校の地理は世界を扱います。日本の面積の約25倍くらいある中国を見てましょう。中国の海側は米を作っています。では内陸では? 内陸のタリム盆地の年間平均降水量は30mmほどです。これしか降水量がないと、米は作れません。この砂漠を含む新疆ウイグル自治区は綿花を作っています。綿花は中国が世界の生産量第1位で、その90%くらいが内陸で生産されています。綿花から作られるのは衣料品ですよね。

では、記事を見てください。新疆ウイグル自治区ではイスラム教が信仰され、中国政府から宗教を止めろという弾圧を受けています。また衣服の工場では強制労働が指摘されています。そこで、米国のバイデン大統領を中心とする勢力は中国の新疆ウイグル自治区で生産される衣料品を輸入ないような圧力をかけています。