井上尚登『T.R.Y.』(角川書店 1999)を読む。
舞台は1911年辛亥革命の前夜であり、日本の陸軍が革命勢力に武器弾薬を融通し大陸への支配を強固なものにしようと暗躍する中でうごめく男たち、女たちを描く。実在の人物や時代背景が克明に描かれており、筆者の描く世界にすーと呑み込まれてしまう。日本の軍隊がロシア革命や辛亥革命、その他の独立運動に裏で絡んでいたという生々しい事実に改めて驚かされる。
『T.R.Y.』
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井上尚登『T.R.Y.』(角川書店 1999)を読む。
舞台は1911年辛亥革命の前夜であり、日本の陸軍が革命勢力に武器弾薬を融通し大陸への支配を強固なものにしようと暗躍する中でうごめく男たち、女たちを描く。実在の人物や時代背景が克明に描かれており、筆者の描く世界にすーと呑み込まれてしまう。日本の軍隊がロシア革命や辛亥革命、その他の独立運動に裏で絡んでいたという生々しい事実に改めて驚かされる。