『冴子の東京物語』

氷室冴子『冴子の東京物語』(集英社,1987)を読む。
「青春と読書」という集英社が出している読書情報誌に掲載されたコラムである。
作者が27、8歳の頃で、日常生活の気づきや友人、家族、旅行など、様々なテーマで話がどんどん逸れていく「長話」が展開される。ちょうど私が中学高校の頃で、大学生や社会人が仕事やサークル、レジャーにはっちゃけていたのを思い出す。地上げやジュリアナ東京などのバブル絶頂期とまではいかないが、80年代後半の良き時代を思い出させるような話が多かった。

Wikipediaで調べたところ、作者は51歳の時に肺癌で夭逝されている。かなりのヘビースモーカーだったようである。気をつけたい。

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