1953年7月27日に、38度線近辺の板門店で北朝鮮、中国軍両軍と国連軍の間で休戦協定が結ばれ、3年間続いた戦争の一時の終結を迎えてから、本日で70年となった。現在も終結しておらず、停戦状態のままである。
本日の東京新聞朝刊によると、現在でも南北軍事境界線(DMZ)付近で遺骨の収集が続いているとのこと。掲載した記事部分にはないが、尹錫悦大統領は、遺骨の埋葬された地でとり行われた式典の中で、「共産主義に対抗して自由を守った国家の英雄たちを忘れない」と述べたそうだ。
北軍の兵士も南軍の兵士も入り乱れた戦闘地域で採集した遺骨に向かって、イデオロギーを前面に出す発言には首を傾げてしまう。「死人に口なし」というではないか。本来であれば、東京千代田区の千鳥ケ淵戦没者墓苑のように、戦争で亡くなった全戦没者を静かに慰霊追悼する事業となってほしい。遺骨が悲しむぞ!