香瑠鼓(KAORUCO)『ダンスコミュニケーション』(岩波ジュニア新書 2006)を読む。
著者の香瑠鼓さんは、早稲田大学社会科学部を卒業後、振付師として芸能界に関わるようになる。90年前後に活躍した女性アイドルユニットWINKの『愛が止まらない』やチョ・ナンカン(草彅剛)の『愛の唄〜チョンマル サランヘヨ』、香取慎吾の『慎吾ママのおはロック』などを手掛けている。さらに、今現在もブラウン管サイズで放映されているタケモトピアノのCMのダンスも指導している。
著者はダンスという言葉以外の身体コミュニケーションの可能性を信じており、芸能界だけでなく、障害をもった子どもたちの指導も担当しており、舞台を通じて子どものやる気を伸ばす教育も行なっている。そうした経験から、著者の持ち味である一人一人が主人公となるダンスが『慎吾ママのおはロック』に結実されている。
あとがきの中にジャニーズ事務所に所属していた飯島三智さんへの謝辞が述べられていた。