『生命の誕生』

秋山雅彦『生命の誕生:先カンブリア時代・カンブリア紀』(共立出版 1984)をパラパラと読む。
地理の世界では「先カンブリア時代=安定陸塊」ということで、古生代以降の生物や陸性植物が登場する以前の変化のない時代と一括りに捉えがちである。
しかし、地球が誕生してから40億年もの長い年月であり、大気や海ができ、細菌などの原核生物からDNAを含む真核生物が誕生し、動物や植物の大元が作られた時代である。著者はそうした変化に富んだ時代として先カンブリア時代を捉えている。