本日の東京新聞夕刊に、西アフリカのギニアで陸軍がクーデターを起こしたとの記事が掲載されていた。陸軍特殊部隊の兵士は「貧困と汚職の蔓延」から大統領を解任し、新しい国家を建設すると発表したとのこと。
こういう記事を読むと、1936年に日本で起きた2・26事件を思い出す。中学校の歴史の時間に勉強した、陸軍青年将校が「昭和維新」を掲げ、首相・蔵相官邸や警視庁、新聞社を襲撃したクーデターである。当時の陸軍幹部も記事のギニアの陸軍特殊部隊と全く同じ、農村の貧困と政党政治の腐敗を指摘している。
2・26事件は計画が杜撰だったこともあり、3日間で鎮圧されたが、その後の日本は陸軍将校が目指した政治へと転がり堕ちていく。クーデターそのものは失敗したが、陸軍青年の果断な行動を支持する世論が根強く