本日の東京新聞朝刊に、インド北部のカシミール地方で中国軍とインド軍の兵士が衝突し、殴り合いや石の投げ合いで100人を超えるけが人が出たとの報道があった。
カシミール地方というと、中学校の地理の授業でも習うことだが、インドとパキスタンの間の領土問題でよく名前を聞くことが多い。ヒンズー教徒が多いインドが1947年にイギリスから独立する際、イスラム教徒が多い同地方がインド帰属に反旗を翻したことから、隣国のイスラム教国のパキスタンが支援に入り、印パ両国で70年以上も紛争が続いている。
そのカシミール地方であるが、隣接する中国との国境も未だ確定されていない。インドとパキスタンの両国はカシミール地方の領有を巡って核兵器の保有まで行っているので、今回のインドと中国の石の投げ合いも、現地の兵士のいざこざというだけで楽観視はできない。
また、中国は「一帯一路」構想のもと、インド洋への進出に注力しており、中央アジア〜南アジア〜インド洋といった幅広いスケールでテレビニュースを見ていくと、色々な発見ができると思う。