『シュマリ』

手塚治虫『シュマリ』(角川文庫 1995)を読む。
1974年から76年にかけて「ビッグコミック」に連載された作品で、文庫サイズでも3巻構成となっている。北海道を舞台に、戊辰戦争後、アイヌの魂を持った侍や土方歳三、脱藩した武士などが、官軍(薩摩)に蹂躙されていく歴史を描く。スケールの大きい作品で、明治初期の時代の変化の大きさや価値観の崩壊などもテーマとなっている。一気に読み終えた。