『柔らかな頬』 第121回直木三十五賞受賞作、桐野夏生『柔らかな頬』(講談社 1999)を読む。 幼児行方不明事件のミステリーなのだが、その事件に関わる登場人物がそれぞれ過去に引きずられて生きていく人間ドラマとなっている。