赤川次郎『三人姉妹殺人事件』(講談社 2011)を読む。
赤川作品を読むのは何年ぶりだろうか。頭を休めるために手にとってみたのだが,読みだしたら止まらず一気に読み終えた。日常の会話体で話が進んでいくので,何も考えずに気楽に読むことができる。確か,中学生の頃に『東西南北殺人事件』という本を読んだ記憶があるが,その時の印象と全く変わらない。
本作はシリーズ物なので,途中よく分からないエピソードもあったが,捜査する側も三姉妹,捜査の対象も三姉妹と,登場人物も多く,殺人事件を巡っての群像劇が展開される。最後は「う〜ん」という感じだったが,途中まで楽しめたので良しとしたい。