第13回日本ホラー小説大賞長編賞受賞作、矢部嵩『紗央里ちゃんの家』(角川書店 2006)を読む。
審査員の荒俣宏氏が「この作品だけが、異常の視点から異常を描くことに徹していた」と述べるように、異常な人物が異常な体験をするだけのゾンビ映画のような世界観を描く。伏線が最後まで全く回収されず、「時間の無駄だった」という感想しか残らない。それが作者の意図だったのか。
第13回日本ホラー小説大賞長編賞受賞作、矢部嵩『紗央里ちゃんの家』(角川書店 2006)を読む。
審査員の荒俣宏氏が「この作品だけが、異常の視点から異常を描くことに徹していた」と述べるように、異常な人物が異常な体験をするだけのゾンビ映画のような世界観を描く。伏線が最後まで全く回収されず、「時間の無駄だった」という感想しか残らない。それが作者の意図だったのか。