「グリーンランド買収意欲認める 米大統領」

本日の東京新聞夕刊に,トランプ米大統領がデンマーク領グリーンランドの買収に動き出すとの記事が載っていた。
グリーンランドというとカナダの北部にあり,メルカトル図法(地理選択者は正角図法と覚えておこう)では,実際以上に歪が拡大されて表現されてしまう世界最大の島である。俄には信じられないが,赤道上のコンゴ民主共和国よりも小さい国である。

トランプ大統領が買収するということで,対ロシアとの緊張が高まるのではとの懸念が指摘されるが,人間が居住できる(エクメーネ)のは沿岸部のわずかな地域のみで,内陸の大半はアネクメーネとなっている。アメリカはルイジアナやアラスカなど買収によって領土を拡大してきた歴史があり,グリーンランドが51番めの州となっても不安こそあれ,違和感はない。

むしろ,グリーンランドがデンマーク領だという方が違和感が強いのでは。北海の資源を巡って新たな火種を作るのであれば,いっそのこと国際共同管理とし,グリーンランド西北部のカーナークに駐留するチューレ米空軍に撤退を頂くというのは如何であろうか。