講談師神田欄さんのコラム「紙つぶて」に,五千円札でおなじみの樋口一葉に関する話があった。神田さんは「今猶読み継がれる作品」と樋口一葉を持ち上げているが,「にごりえ」「たけくらべ」を読み通した読者はどれほどいるのだろうか。最初のページで挫折した自分が言うのも何だが。
宇都宮市にある文星芸術大学の新学長に漫画家のちばてつや氏が就任するとのこと。1999年の開学以来20年間学長を務めた上野氏(70歳)が勇退し,「あしたのジョー」や「あした天気になあれ」などの作品で知られ,2002年に紫綬褒章を受賞した千葉氏が,任期4年間を務める。なんと千葉氏は御年80歳である。千葉氏の意欲には頭が下がるが,長寿社会ここに極まれり。
ロシアのセルゲイ・イワノフ大統領特別代表団が北方領土の色丹島を訪れ,サハリンと択捉,国後,色丹各島を結ぶ光ファイバーの開通式典に出席したとのこと。日本政府は同日,「日本の法的立場と相いれず,受け入れられない」としてロシア外務省に抗議している。記事では,日露が平和条約交渉を進める中,色丹島訪問で日本を牽制する狙いがあるとしている。
歴史的に見ても,北方四島は日本にゆかりの深い土地である。正確に言うと,江戸幕府や明治政府のものではなく,アイヌ人のものである。日本人のものでもロシア人のものでもない。ロシア政府の外交稼ぎに利用されるのはおかしいが,アイヌの生活を無視して日本政府が我が物顔に主張するのもいただけない。
同じように,沖縄・辺野古基地建設が止まらない。県民投票で明確に民意が示されたにも関わらず,日本政府は聞く耳を持とうとしない。日本は独立国家である。一体いつまで米国の占領下に置かれなければならないのか。右翼だろうが,左翼だろうが,その両方だろうが,主権国家たる日本の領土から米軍基地を追い払う国民運動を展開していかなれければならない。米軍基地の撤去を求めながら,北方領土への圧力を日露ともに排する
頭が痛いのでここまで。菅官房長官の東京新聞排撃も話題にしたかったが。