『零式』

海猫沢めろん『零式』(ハヤカワ文庫 2007)を読む。
TBSラジオの文化系トークラジオLifeのパーソナリティとしても活躍している”めろん先生”の作品である。最初は読み慣れなかったが、途中からどっぷりと作品世界にハマってしまった。超電動駆動二輪やら携帯式核兵器などが登場する未来SF小説であるが、広島長崎での原爆投下後の日米関係や戦後の日本のあり方を皮肉っており、いろいろと考えさせる内容であった。他作品もぜひ読んでみたい。