『眠れないほどおもしろい源氏物語』

板野博行『眠れないほどおもしろい源氏物語』(三笠書房王様文庫 2012)を読む。
古文単語集の「ゴロゴ」の著者で板野氏が、物語の代表的な21人の人物の紹介と代表的な場面の漫画を用いて、90分で源氏物語54帖を語る。チャート式に人間関係が整理されていて分かりやすかった。紫の上や秋好中宮が生活した美人の館の六条院と、末摘花や空蝉などの不美人が住んだ二条東院の区分けなど、予備校テクニックのようなざっくりとしたまとめ方が面白い。