国際航路会議協会日本委員会・日本の水辺と運河を考える会『ヨーロッパ運河物語:その美とロマン、技術の系譜を訪ねて』(山海堂 1995)を読む。
ドイツやオランダ、ベルギーを中心として発達した北ヨーロッパの運河の写真が多数掲載されている。ヨーロッパでは景観を守るため、所有者や管理者である役所のプレートがない。また、日本のようにフェンスや壁などで川の景観が遮られていないため、遊覧船から風景を楽しんだり、水辺のカフェテリアで寛いだりできる。
日本では急峻な地形ゆえの洪水対策に力をいれなくてはならないという理由があるのかもしれないが、著者も指摘しているように、もう一度「水運」を見直すことから、運河の整備や水辺を楽しむ生活を取り戻していくべきである。
『ヨーロッパ運河物語』
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