『日本の古代道路を探す』

中村太一『日本の古代道路を探す:律令国家のアウトバーン』(平凡社新書 2000)を一気に読む。
飛鳥時代から平安時代初期にかけて建造された、宮都周辺で幅24〜42メートル、地方で幅12メートル、直線で10キロメートル以上も続く古代道路に纏わる入門書である。主に大和内の道、東海道、東山道を中心に、その痕跡の発見のコツや、駅家の役割、遺跡の特徴などが分かりやすく語られる。
考古学とも歴史学とも異なる歴史地理学という分野の面白さを味わうことができた。