『バイクで越えた1000峠』

加曽利隆『バイクで越えた1000峠』(小学館文庫 1998)を少し読む。
以下、公式ホームページ(カソリング 生涯旅人、賀曽利隆の旅日記:http://kasoring.com/profile)より転載

賀曽利隆
プロフィール
 1947年東京生まれ。
 1968年から69年にかけのバイクでの「アフリカ大陸一周」が旅人人生のスタート。
 その後、バイクやヒッチハイクにより、「世界一周(71〜72年)」「六大陸周遊(73〜74年)」と立て続けに世界を巡る。
 1975年に結婚するが、旅への意欲は衰えることはなく、赤ちゃんを連れてのシベリア横断アフリカへの旅、冒険家風間深志氏とバイクでのキリマンジャロ登頂への挑戦、サハラに魅せられて、パリ〜ダカール・ラリーにまで参戦した。
 一方、30歳を越えて初めて日本を一周。その後各年代での日本一周がライフワークとなっている。
 さらに、サハリン、インドシナ半島、韓国、中国と日本人がバイクで踏み込むことができなかったとろこへ果敢に挑む、まだ見ぬ地への思いは人一倍、地球上を自らの軌跡で塗りつぶし続ける。
 60歳代にして挑んだ、国内300日3000湯ツーリングは、1日10湯ペースでの温泉巡りでの日本一周、見事成功し、ギネスの認定を受けた。年1回のペースで続く、海外ツアーを手がける道祖神での「賀曽利と走ろうシリーズ」の秘境ツーリングも継続中で、旅への意欲はますます盛ん。

アウトドア誌やバイク・ツーリング誌で連載された「秘湯めぐりの峠越え」という企画が一冊の本になったのだが、雑誌連載当時にはあったであろうバイクや温泉の写真やイラストがほぼカットされており、「R○○号を左折して、××峠を越えて、○○橋を右折して…」といった活字だけの行程の説明が延々と続くだけである。編集側の事情もあるのだろうが、文庫化するのは無理があったと言わざるを得ない。せっかく地図を片手に読み始めたのだが、辛くなってページを閉じてしまった。
加曽利氏の魅力はあの人懐っこい笑顔の写真があってこそである。

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