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『日本の現代小説』

中村光夫『日本の現代小説』(岩波新書,1992)を手に取ってみた。
学生時代に卒業論文の参考文献として読んでいた本である。ところどころに付箋が貼ってあった。大正末期の私小説から、新感覚派、プロレタリア文学、昭和十年代、敗戦前後、戦後文学と時代順に章立てされている。私自身が卒論で芥川龍之介と有島武郎の自殺に始まり、1930年代の中野重治を扱ったので、まさに卒業論文の下敷きとなった内容となっている。