書皮友好協会『日本のブックカバー』(グラフィック社,2016)をよむ。
本の表紙や裏表紙のイラストやレイアウトではなく、文庫本や新書本を購入した際に本を包み込むブックカバーのデザイン集である。TSUTAYAや三省堂書店、横浜にある有隣堂書店など、見覚えのあるカバーもいくつかあった。最近はブックカバーはほとんど使用していないが、中高生の頃、楽しみにしていた漫画にカバーをかけてもらう時のワクワク感は頭の片隅に残っている。
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『神の宮 伊勢神宮』
増浦行仁写真集『神の宮 伊勢神宮』(東京大学出版会,2016)を見る。
2013年の遷宮の様子を描いた写真集で、建物よりも神主たちの儀式の様子が中心となっている。
式典は夜が多いので、手持ちのデジカメで撮ったピントの合っていないボケた写真が多く、あまり綺麗なものではなかった。
見物海岸を見物
『エイジング』
ジョン・ランゴーン『エイジング:老いについて私たちが知っておくべきこと』(ほるぷ出版,1992)をパラパラと読む。
原著はアメリカで1991年に刊行された本である。日本でもバブル華やかな盛りである。医学や栄養、運動、文化面から追いの不安や誤解について書かれているが、障害身寄りのない孤独や貧困は全く触れられていない。この30年間という時間の中での社会全体の「老い」を感じてしまった。
『化石のたのしみ』
若一光司『化石のたのしみ:愛しき太古の生きものたち』(河出書房新社,1987)をパラパラと読む。
著者は芸術家であり、小説家であり、テレビのコメンテーターであり、化石愛好家という多才な才能のタレントを持った方である。最終学歴は美術の高校卒業であり、化石の専門家ではない。
小説家と化石好きの二足の草鞋を履きながら、化石探しに奔走する様子を描いた前半は興味深かった。後半は化石の解説ばかりで読み飛ばした。
ドラえもんの映画『のび太の恐竜』でも登場したフタバスズキリュウは、1968年福島県いわき市内で、高校2年生の鈴木直少年が発見したことから名付けられた恐竜で、中世代のジュラ紀から白亜紀にかけて世界中で栄えた海生爬虫類である。日本では陸生の恐竜の化石が発掘される土地は限られているが、海生恐竜であれば、関東甲信越を中心に日本全国で発掘される可能性がある。