日別アーカイブ: 2023年4月10日

『お金とカード』

宇都宮健児・武田裕子『お金とカード』(岩崎書店 1992)を読む。
高校生向けのブックレットのような本でサラッと読むことができた。安易にクレジットやキャッシングをしてしまうと、やがて泥沼の借金地獄に陥ってしまう。そのため衝動買いや無理なローンを組んでしまう自分を見つめ直し、「自分ルール」を作ることが大切だと説く。

1992年の本なのに、「『カード社会』『キャッシュレス時代』ということばを、きみもどこかできいたことがあると思う。サイフから現金を出してモノを買ったり食事をしたりするかわりに、カードを出せばハイOKという世の中のことだ。」という一節があった。日本ではこの2、3年でやっと本物のキャッシュレス時代になったというのに、今から30年も前の本に、「キャッシュレス時代」という言葉があったとは驚きであった。

つい先日、『カズレーザーと学ぶ。』という教養バラエティ番組の中で、カード決済時には脳の線条体からドーパミンが放出され、強い快楽を感じてしまうという研究結果が報じられていた。本書で指摘されているクレジットでの買い物に興奮を覚え、次から次へと高い買い物をしてしまう事例が実証された形である。

私自身、学生時代はクレジットカードが怖いと思っていたが、今ではキャッシュレスの方がポイントも貯まるので、現金支払いの方が損をしたと感じるまでになっている。自制が効かないことも多々あるので、戒めとしたい。

『自転車でやせるワケ』

松本整『自転車でやせるワケ:体にやさしく、効率的に脂肪燃焼できる理由とは⁉️』(ソフトバンククリエイティブ 2008)を読み返す。
改めて自転車でゆったりと長距離走ることで脂肪が燃焼されることを理解できた。どうしても筋力を使って汗をかく方が筋肉がついて痩せると思いがちである。しかし、実証データによると、運動強度が弱く、運動時間が長い方が脂肪を燃焼する割合が高くなるのだ。最大酸素摂取量や心拍数などから、軽いジョギング程度で安定した心拍数を保てる運動強度を長く続けることが一番効果的だと分かる。著者は元競輪選手だったこともあり、アスリート向けのトレーニングなども紹介している。ごちゃごちゃと御託を述べる前に、週3回以上の有酸素運動を始めることが大切である。