青木玉『小石川の家』(講談社 1994)をパラパラと読む。
全く知らない作者だったが、幸田露伴の孫で、幸田文の娘にあたる人である。1937年、母とともに小石川にある祖父の家で暮らすようになってからの日常が綴られている。作者が東京女子大学国文学科に入学し、祖父に「万葉集や古事記、十八史略」を習っていると話したところ、幸田露伴は「十八史略なんざ、俺は五つくらいの時焼き薯を食べながら草双紙やなんかと一緒に読んだが、お前の大学はそんなものを教えているのか」とあきれ返ったとのくだりが面白かった。
青木玉『小石川の家』(講談社 1994)をパラパラと読む。
全く知らない作者だったが、幸田露伴の孫で、幸田文の娘にあたる人である。1937年、母とともに小石川にある祖父の家で暮らすようになってからの日常が綴られている。作者が東京女子大学国文学科に入学し、祖父に「万葉集や古事記、十八史略」を習っていると話したところ、幸田露伴は「十八史略なんざ、俺は五つくらいの時焼き薯を食べながら草双紙やなんかと一緒に読んだが、お前の大学はそんなものを教えているのか」とあきれ返ったとのくだりが面白かった。