本日の東京新聞国際面から。
バイデン政権となってイラン制裁包囲網が緩まないように、ポンペオ国務長官がトルコ、イスラエル、アラブ首長国連邦、カタール、サウジアラビアの5カ国を歴訪したとの記事である。
地理だけでなく世界史の中でも、イランがシーア派を国教としており、近隣のスンニ派との軋轢が繰り返されているとの話は繰り返し行っている。今回ポンペオ国務長官(日本の外務大臣)が回った国は、米国の同盟国でもあり、対イラン包囲網だけでなく、対ロシア包囲網ともなっている。「米国ートルコーイスラエルーサウジアラビア」VS「ロシアーイランーシリアーパキスタン」といった色分けができるだろうか。同盟・対立関係が入り組んでいるが、クリミア戦争以降のトルコとロシアの関係やイスラム教スンニ派とシーア派の対立、米国内のユダヤ教徒の暗躍などを理解していけば、比較的分かりやすい構図である。