ビートたけし『菊次郎とさき』(新潮社 1999)を読む。
著者の父であるペンキ屋の菊次郎と教育熱心な母さきについてのエッセーである。足立区の梅島で育った世界の北野武の生い立ちが丁寧に語られる。「この物語はすべてフィクションであり、実在の人物には一切、関係ありません」との断り書きがあるが、実際はどうなのだろうか。
日別アーカイブ: 2020年11月24日
「米イラン包囲網 弱体化警戒」
本日の東京新聞国際面から。
バイデン政権となってイラン制裁包囲網が緩まないように、ポンペオ国務長官がトルコ、イスラエル、アラブ首長国連邦、カタール、サウジアラビアの5カ国を歴訪したとの記事である。
地理だけでなく世界史の中でも、イランがシーア派を国教としており、近隣のスンニ派との軋轢が繰り返されているとの話は繰り返し行っている。今回ポンペオ国務長官(日本の外務大臣)が回った国は、米国の同盟国でもあり、対イラン包囲網だけでなく、対ロシア包囲網ともなっている。「米国ートルコーイスラエルーサウジアラビア」VS「ロシアーイランーシリアーパキスタン」といった色分けができるだろうか。同盟・対立関係が入り組んでいるが、クリミア戦争以降のトルコとロシアの関係やイスラム教スンニ派とシーア派の対立、米国内のユダヤ教徒の暗躍などを理解していけば、比較的分かりやすい構図である。