本日の東京新聞朝刊に、香港の民主活動家の周庭(アグネス・チョウ)さんが、先月施行された「国家安全維持法」によって有罪判決を言い渡されたの記事が掲載されていた。罪状は無許可集会に参加したなどである。
彼女は日本への留学経験こそないものの、日本のアニメやアイドルが大好きで、アニメのセリフから独学で日本語を学んでいる。日本記者クラブでの会見の様子などの動画も公開されているので、気になる人は見てほしい。分散登校中だったので、全員ではないが、6月の授業中にも紹介している。
記事によると、量刑は12月に発表とのことだが、おそらくは刑務所に収監されることになるであろう。中国政府は、ウイグル自治区やチベット自治区と同様に、香港の独立を徹底して押さえ込もうとするので、民主化運動のアイドルである彼女にも相当の量刑を用意するであろう。
おそらくは次回の公判前に、英国への亡命などのアクションをとるのであろう。せっかく彼女は日本語がペラペラなのだから、日本に来れば良いと思うのだが、日本は政治的亡命をほとんど受け入れていない。日本の総領事館は香港の中心部にあるので、歩いてでも亡命することは可能であるのに。こういう時こそ日本政府の英断を期待したいところだが、憲法53条すら無視して臨時国会すら開かない与党に期待をかけるだけ無駄か。