『目で見る仏像・如来』 田中義恭・星山晋也編著『目で見る仏像・如来』(東京美術 1985)を読む。 仏像の一番基本である、真如から来生した者、つまり悟りを得た者という如来像のあらゆる種類が網羅されている。一般的な阿弥陀如来や薬師如来、釈迦如来だけではなく、変わった如来像も紹介されていた。その中で面白かったのが五劫思惟の阿弥陀如来である。計り知れないほどの長い時間(五劫)自らの誓いについて思惟した結果、髪がのびにのびてしまった姿を表した仏像である。ファンキーな阿弥陀如来もいたのだなあ。