内田康夫『箱庭』(講談社 1993)を読む。
政界とゼネコンの闇の癒着と、旅情ミステリーが組み合わさった内田作品の王道を行く長編ミステリーであった。
最後になってドタバタと話が急展開していく流れもいつも通りであったが、たった一枚の写真から芋づる式に謎が繋がっていく展開や、日本各地に点在する厳島神社のヒントなど、『天河伝説殺人事件』や『贄門島』のような、久しぶりにワクワクする作品であった。
ここ最近内田作品を読んでいると、若い浅見光彦氏の行動力に勇気をもらうようになってきた。それだけ自分が老いた証拠か。。。
『箱庭』
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