内田康夫『琥珀の道殺人事件』(角川文庫 1989)を読む。
岩手県久慈産出の琥珀が古代奈良まで運ばれていたという言い伝えをモチーフとした旅情ミステリーである。
いつもの通り、名探偵浅見光彦が現地の市役所の商工課や警察署に赴いて、観光情報や事件の情報を手に入れる場面から事件捜査が始まる。ふと、現在はホームページでの調査が当たり前になったが、ほんの20数年前までは、実際に現地に行って歩き回ったり話し込んだりして情報を得ていたのだなあと考え込んでしまった。
『琥珀の道殺人事件』
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