『ジョーカー・ゲーム』 コメントを残す 第30回吉川英治文学新人賞及び第62回日本推理作家協会賞受賞作、柳広司『ジョーカー・ゲーム』(角川書店 2008)を読む。 1930年代後半に設置された、帝国陸軍内部の極秘諜報機関”D機関”の活躍を描くミステリー作品である。 来年には映画化が予定されているようだが、言葉のちょっとしたニュアンスや主人公の頭の中での筋立てが中心の作品なので、原作の面白さを超えるのは難しいであろう。