月別アーカイブ: 2013年3月

『ひまわりと子犬の7日間』

img_main

昨日の午後3時過ぎより春日部市立病院で寝泊まりし、昼過ぎに帰宅した。
気分転換に娘を連れて、昨日に続いて、イオン春日部にできたワーナーマイカルへ、平松恵美子監督、堺雅人主演『ひまわりと子犬の7日間』(2013 松竹)を観に行った。

「母親、子ども、動物」というお涙頂戴映画の3点セットが全てそろった映画であった。人間に虐待された可哀想な動物を、純粋な子どもの心と、母親の愛情、父親の義勇が救うという動物映画の王道を行く展開であった。動物を処分せよとの上司の命令で悩むサラリーマンの苦悩や、年頃の娘と仕事とのバランスで苦しむ父親のストレスなど、映画のモチーフとしては極めて凡庸なのだが、堺雅人さんを始めとする役者陣の控えめな演技がすばらしく、最後まで作品世界に没頭することができた。もしアイドルが主役を演じるようなドラマ映画であったら、作品世界はぼろぼろであっただろう。
 娘も何となく話は分かったようで、映画後は口頭試問のように登場人物の名前や展開の確認をしてしまった。

[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=Hzjw7MAviCs[/youtube]

『ドラえもん のび太のひみつ道具博物館』

doraeiga01

娘と一緒に、新しくできたイオン春日部のワーナーマイカルへ、寺本幸代監督『ドラえもん のび太のひみつ道具博物館』(2013 東宝)を観に行った。
娘と映画に行くのはこれで4回目くらいだろうか。娘も大分物語の展開が分かるようになってきたので、これからもつかの間の「デート」を楽しみたい。
初めて大山のぶ代さんではない新しい声優陣によるドラえもん映画を観たのだが、声だけでなく、絵のタッチや人物の動きも昔と異なっており、違和感を拭うことはできなかった。また、ドラえもん映画の醍醐味である宇宙や恐竜、ジャングルや海底といったわくわくするような冒険の舞台もなく、普段のテレビ番組の延長のような感じであった。
しかし、『のび太の恐竜』に出てきたポール型のカプセルハウスや小学生の頃夢中になった漫画『T・Pぼん』のゼリー状キャラ、『21エモン』のゴンスケなど懐かしいキャラクターが登場し、挙げ句にドラえもんとのび太の出会いが話の伏線になっており、「ドラえもん第一世代」にあたる40間近のおじさんにとっては、30年以上前に観たアニメや映画の記憶が蘇ってきて、話の筋とは関係なく感動してしまった。これでバックに武田鉄矢の『少年期』が流れたら、40台前半のおじさんは号泣ものであろう。
私は小学校入学直前の春から中学入学直前の春まで1作も欠かさずドラえもん映画を観てきた。確か最後に観た『のび太と鉄人兵団』は一人で電車に乗って二子玉川で観たのだが、観終わった後、「ああ、これで子どもが観るドラえもんも卒業だな」と心の中でつぶやいた記憶がある。その大人になった自分が小学生の娘とまた『ドラえもん』を観るというのは、上手く説明できない感慨深さがある。

 

『センター試験超ラクラク突破法』

福井一成『センター試験超ラクラク突破法:2011年版』(エール出版 2009)を読む。
2年連続東大合格(文Ⅱ・理Ⅲ)した医学博士の著者が、センター試験攻略の「裏ワザ」と、「平均点狙いの勉強法」と「高得点狙いの勉強法」に分けて、全教科全科目において具体的な参考書や勉強の進め方を解説している。
一科目だけ読むとなるほどと思うのだが、どの教科科目の解説も代わり映えせず、暗記事項の徹底や、基礎的な問題集や参考書と、センターの実践問題集の二本立ての勉強法、予備校の活用の紹介が延々と続く。参考になるところも多いので、読む価値はあると思う。

『八日目の蝉』

地上波で放映された、成島出監督、井上真央・永作博美主演『八日目の蝉』(2011 松竹)を観た。
地上波だったので多少のカットもあり、映画館で涙したかったと後悔を禁じ得ない映画であった。不倫相手の子どもを奪い逃走を続ける30代の女性を永作博美さん、その誘拐犯に育てられた子の成長後を井上真央さんが演じている。特に永作博美さん演じる野々宮希和子が子どもを奪いラブホテルで子に哺乳瓶を与えるシーンが強く印象に残った。話の内容を忘れた10年後に改めて観てみたい。

『Re:プレイ』

index_topimage
地上波で放映された、ローランド・ズゾ・リヒター監督、ライアン・フィリップ主演『Re:プレイ The I Inside』(2004 米)を観た。
事故の影響で記憶喪失に陥った男が、現実と過去を彷徨いながら過去の記憶を辿るという物語である。非常に計算された話だったのか、テキトーにエピソードを繋げてさも解離性障害の雰囲気を演出したのか、良く分からない内容であった。