『ドラえもん のび太のひみつ道具博物館』

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娘と一緒に、新しくできたイオン春日部のワーナーマイカルへ、寺本幸代監督『ドラえもん のび太のひみつ道具博物館』(2013 東宝)を観に行った。
娘と映画に行くのはこれで4回目くらいだろうか。娘も大分物語の展開が分かるようになってきたので、これからもつかの間の「デート」を楽しみたい。
初めて大山のぶ代さんではない新しい声優陣によるドラえもん映画を観たのだが、声だけでなく、絵のタッチや人物の動きも昔と異なっており、違和感を拭うことはできなかった。また、ドラえもん映画の醍醐味である宇宙や恐竜、ジャングルや海底といったわくわくするような冒険の舞台もなく、普段のテレビ番組の延長のような感じであった。
しかし、『のび太の恐竜』に出てきたポール型のカプセルハウスや小学生の頃夢中になった漫画『T・Pぼん』のゼリー状キャラ、『21エモン』のゴンスケなど懐かしいキャラクターが登場し、挙げ句にドラえもんとのび太の出会いが話の伏線になっており、「ドラえもん第一世代」にあたる40間近のおじさんにとっては、30年以上前に観たアニメや映画の記憶が蘇ってきて、話の筋とは関係なく感動してしまった。これでバックに武田鉄矢の『少年期』が流れたら、40台前半のおじさんは号泣ものであろう。
私は小学校入学直前の春から中学入学直前の春まで1作も欠かさずドラえもん映画を観てきた。確か最後に観た『のび太と鉄人兵団』は一人で電車に乗って二子玉川で観たのだが、観終わった後、「ああ、これで子どもが観るドラえもんも卒業だな」と心の中でつぶやいた記憶がある。その大人になった自分が小学生の娘とまた『ドラえもん』を観るというのは、上手く説明できない感慨深さがある。

 

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