日別アーカイブ: 2008年11月2日

パンフレット研究:日本文化大学

nihonbunka_univ

八王子の隣駅片倉から歩いて5分の場所にある,定員200名,法学部のみの小規模な単科大学である。室町時代に創設された学塾「柏樹書院」の600年の伝統と実績を受け継ぐ大学というのが宣伝文句であり,古事記や万葉集などの古典講読,茶道や剣道といった日本文化に関する授業を通じてリーガルマインドを学ぶというユニークな教育をとっている。
しかし,集まってくる学生は「多士済々」であり,勉強があまり好きではない受験生に狙いを絞ったためか,自由なスタイルを前面に押し出す通信制高校のようなパンフレットで,女子専用のパウダールームやカフェテリア,展望ラウンジといったおしゃれな施設紹介の写真が多い。また在学生も「お茶の時間にはなんと抹茶とお菓子が食べれます(笑)。学校内のパウダールームは大きな鏡があってとってもキレイだし,大きなホールはいかにも”大学”ってカンジ。」と気さくな意見を寄せている。
学歴不問の公務員や警察官を志望する学生が多く,カリキュラムも「警察学」や「少年非行論」といった科目が並ぶ。保護者同伴の入学説明会もあり,何も目標が見つけられない子どもを抱える近隣の親にとっては,一つの選択肢となるであろう。一般入試だけで9回もチャンスがあり,希望さえすれば合格は確実である。