日別アーカイブ: 2006年12月23日

『FOR BEGINNERSシリーズ 障害者』

後藤安彦/文・貝原浩/絵『FOR BEGINNERSシリーズ 障害者』(現代書館 1995)を読む。
脳性麻痺という「障害」を抱えた当事者として、車椅子の不便さや、人を傷つける「おそれ」があると精神病認定者を強制入院させてしまう法の危険性、また親の保護を巣立っていく自立の難しさなど経験を踏まえて論じる。障害者だからといって結婚や出産を制限されたり、逆に塙保己一といったように障害者のあるべき「理想」的生き方を強いられるのは個人の人権を踏みにじるものだと、著者は口吻するどい。