別冊宝島編集部『中上級者を目指せ!エクセル厳選!必殺技』(宝島社新書 2002)を読む。
タイトル通り、中級者向けにオートフィルやフィルハンドル、ファンクションキーを用いた効果的な使用法について解説されている。体系的な解説署ではなく、職場内で交わされるような「こうすれば便利だよ」「へぇ〜」といった塩梅のコツが百数十紹介されている。「集計」や「非表示」といった普段あまり使わないような機能の説明が興味深かった。
「読書」カテゴリーアーカイブ
『Excel2002で表計算がマスターできる本』
小舘由典&できるシリーズ編集部『Excel2002で表計算がマスターできる本』(インプレス 2003)を読む。
関数に関する説明はほとんどなく、印刷の仕方や保存のやり方など基本的な操作方法が分かりやすく説明されている。
『背負い水』
第105回芥川賞受賞作、荻野アンナ『背負い水』(文藝春秋 1991)を読む。
表題作の他、『喰えない話』『四コマ笑劇「百五十円×2」』『サブミッション』の3作が収められている。
『背負い水』は、旧来の家族観や恋愛観と対比させる形で、新しいドライな家族のありようや、デジタル感覚な恋愛模様が描かれる。文体も「研ぎすまされ」ており、現在の芥川賞受賞作の流れに近い内容となっていた。
他の3作も少しだけ読んだが、残念ながらついていけなかった。
『帰郷』
第111回直木賞受賞作、海老沢泰久『帰郷』(1994 文藝春秋)を読む。
表題作の他、雑誌「オール讀物」に掲載された『静かな生活』『夏の終わりの風』『鳥は飛ぶ』『イヴニング・ライズ』『虚栗』の5編が収められている。メカニックとしてF1に挑戦した後の生活や仕事の空しさを描いた『帰郷』を含め、男との女の存在意義とイコールであるセックスに捉われてしまう大人の不倫や恋愛模様が描かれる。
『孤独か、それに等しいもの』
大崎善生『孤独か、それに等しいもの』(角川書店 2004)を読む。
表題作の他、雑誌「野生時代」に掲載された、『八月の傾斜』『だらだらとこの坂道を下っていこう』『シンパシー』『ソウルゲージ』の4編が収められている。
双子の姉妹ゆえに妹をうしなった大きな孤独を抱えながら生きていこうとする姉の姿を描いた『孤独か〜』と、母の壮烈な死を乗り越えて母の見えない支配を脱しようとする娘の姿を描いた『ソウル〜』の2編が印象に残った。どちらも、現在のドラマと過去のドラマがクロスして展開される。社会の中で表面的には普通に生活していながら、孤独に苦しみ立ち往生をしてしまう。しかしその苦しみを自力で解決し、新しいステージに力強く歩み出していこうとする主人公の内面が丁寧に描かれていた。
